障害者の自立を応援する |
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義肢
暮らし
身体の部分的な欠損や機能の損傷を補って、日常生活を助ける用具のことを補装具と呼びます。手や足をはじめ、身体の機能を補う義肢もそのひとつ。一般に、医師などの処方に基づいて、義肢装具士という専門家が採寸と製造、装着時・使用中の調整などを行います。 ■補装具補装具は、リハビリテーションや治療を行うために使用する「治療用補装具」と、日常生活や社会生活のための「更正用補装具」に分かれ、後者は10月に施行された障害者自立支援法により、これまで現物支給とされていた助成制度が、購入費・修理費の助成へと変わり、費用の一部が自己負担となりました(所得に応じて一定の上限負担あり)。支給の決定は市町村が行います。 ■義手義肢で代表的なのが義手と義足。義手にはたとえば、指や手を補う「手部義手」、前腕を補う「前腕義手」など、肘、上腕、肩と、切断部位によって異なるものがあります。また、その外観を違和感のないように装う「装飾用義手」、特定の作業などをするために工夫された「作業用義手」、身体の動きを義手の制御のために利用する「能動用義手」など用途に応じて使い分けられます。 ■義足一方、義足は切断面に合わせて作る「ソケット」と呼ばれるパーツと、全体を支える「支持部」、関節の働きをする「継手」などによって構成されるのが一般的です。また、肢体の形状に似せた頑丈なパーツで身体を支える「殻構造」と、支柱やパイプ状のパーツを用いる「骨格構造」があり、医師や理学療法士、義歯装具士などと相談し、ライフスタイルなどに合わせて製作していきます。
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